Stripeの予備資金に関して

ある日 Stripe のダッシュボードを確認すると、支払い > すべての取引 タブで「予備資金」という名目で一部売上がホールドされていました。 予備資金が入金されたタイミングで「これなにの売上?!」となったので、Stripe の仕組みなどを調べた内容のメモです。

リザーブという仕組み

Stripe にはリザーブという仕組みがあります。ビジネスの状況などをモニタリングして、返金が発生した際にマイナス残高が発生しないよう売上の一部を Stripe 側がホールドします。 僕が経験した例だと売上の 25%が Stripe 側に予備資金の名目でホールドされていました。

ローリングリザーブでは、処理された各取引の処理金額の一定割合がキャプチャされます。Stripe がローリングリザーブをアカウントに設定すると、Stripe は各取引から一定割合を取り置いてリザーブとします。 ローリングリザーブ : Stripe: ヘルプ & サポート

「Stripe がローリングリザーブをアカウントに設定」とあるように、リザーブの仕組みは自分で設定するのではなく Stripe 側が判断しているようです。また解除のタイミングも Stripe 側が判断しています。

売上へのアクセスが重要であることは承知しています。Stripe はアカウントを引き続きモニタリングし、リザーブの解除または減額を判断します。 Stripe: ヘルプ & サポート

リザーブされる理由

Stripe 側からリザーブの設定がされる理由は、下記のようなものです。

  • アカウント登録時に、Stripe は通常の支払いに関わるお客様の行動について追加の情報を必要とする。
  • アカウントのチャージバック、または不審請求率が高い。
  • ビジネスが、付加的なクレジットリスクを生み出す業界やビジネスモデルで運営されている。
  • ビジネスが商品やサービスの提供よりもかなり先行して売上を回収している。

リザーブされた売上 : Stripe: ヘルプ & サポート

自分が経験した場合だと、ビジネスオーナーの本人確認がされておらずアラートが表示されていたため、これが原因だと考えています。(本人確認を行い現在ローリングリザーブが再度適用されないか様子を見ているので、また進捗があれば記載します。)